フルボ酸
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試験報告

フルボ酸エキス※1に頭髪の過膨潤の抑制作用があることを確認しました。

【試験結果】フルボ酸による損傷毛の過膨潤抑制

フルボ酸は毛髪の損傷部位に吸着し、過剰な滲入を防止することにより、毛髪の過膨潤を抑制します。

研究体制

千葉工業大学・日本フミン化学株式会社

試験方法

頭髪をパーマ処理および脱色処理することにより、損傷毛(ポーラスヘア―)を作成しました。この損傷毛に0~200 mg/Lのフルボ酸水溶液に30分浸した後、純水で洗浄し一晩自然乾燥しました。この処理済み損傷毛を40℃の温水に30分浸し、光学顕微鏡で観察して直径を計測し、膨潤度を測定しました。

結果

損傷毛を40℃の純水に浸したところ、膨潤率は120%程度でしたが、フルボ酸を添加することにより、フルボ酸の濃度の増加に伴い、膨潤率が低下し、フルボ酸濃度が20 mg/L以上において膨潤率はほぼ一定となりました。
フムスエキスに含まれるフルボ酸には、損傷毛の膨潤を抑制しました。これは、フルボ酸が損傷毛の損傷部のタンパク質に結合して補修し、過剰の水分の滲入を防止することにより、頭髪の過剰な膨潤を抑制したものと考えられます。

千葉工業大学研究グループが学会発表

日本農芸化学会において当社フルボ酸を用いた「染毛剤および関連化合物によるマウスの炎症性皮膚炎におけるフルボ酸の抑制作用」が発表されました。

染毛剤やパーマ剤に含まれるパラフェニレンジアミン(PPDA)チオグリコール酸(TGA)システアミン塩酸塩(CH)は主成分として用いられ、強い毒性を持つ物質であることから、これらの使用時にアレルギー性接触皮膚炎を起こすことが報告されています。
本研究では染毛剤やパーマ剤による接触過敏症マウスのアレルギー症状の予防および抑制機能を検討しました。
当社フルボ酸処理により、染毛剤(PPDA)やパーマ剤(CH、TGA)によるIgE抗体の産生が抑制され、アレルギー症状の抑制が確認されました。

※1 「フルボ酸エキス」とは「天然土壌から阿蘇の伏流水を使用して抽出した、フルボ酸を含有した液体(特許製法)」という意味です。